顎関節症とその原因

顎関節症とは、
「顎が痛む」
「顎がガクガク鳴る」
「口が大きく開かない」など、
顎関節の周囲でバランスが崩れることで、
痛みや不具合を感じる疾患です。

その原因はさまざまに考えられ、複数の原因が重なっていたり、心理的なストレスがきっかけとなることもあります。顎関節症の原因としては、次のようなものがあると言われています。

顎関節症に関する悩み・症状

近年、顎関節症は増加しており、特に若い女性に増えています。これは最近柔らかい食べ物が多くなり、「噛む力」が弱くなったことと関係していると言われています。よくある悩み、症状は以下のようなもので、顎の周囲だけでなく、鎖骨より上の体のいろいろな部位に異常が出るものもあります。

このような症状に心当たりがあれば、顎関節症を疑ってみましょう。症状が進むと治りにくくなりますので、早めにご相談いただくことをお勧めします。

全身のバランスと関係する
噛み合わせ

顎関節の治療では、まず噛み合わせのチェックを行います。噛み合わせが悪いと、物をうまく噛めないだけでなく、身体のいろいろな部分にズレが生じます。首や肩が凝る、頭が痛いという場合も、噛み合わせが原因という可能性があります。

上下の歯がしっかり噛み合うことで、顔のゆがみが整ったり、姿勢がよくなったりすることがあります。また脳や免疫系にもよい影響を与えるため、噛み合わせ治療によって「身体の調子がよくなった」「不眠やうつ状態が改善した」という声もよく聞かれます。

歯ぎしりを防ぐ
「ナイトガード」

当院では、顎関節症の原因の一つである、歯ぎしりを解消するため「ナイトガード」というマウスピースを用います。これはお口に合わせて作ったマウスピースを、夜間の睡眠時に装着していただくことで歯ぎしりを防ぐものです。

歯ぎしりはストレスから起きることが大きいと言われますが、本人は気づかないものです。しかし慢性化すると、顎関節症以外にも次のようなトラブルにつながる可能性があります。ご家族などから「歯ぎしりをしている」と指摘されたら、早めにご相談ください。

歯ぎしりが引き起こす問題